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パイプオルガンとは
楽器の中で一番大きな楽器、それがパイプオルガン(以下オルガンという)です。モーツァルトはオルガンを「楽器の王様」と呼びました。今から2200年以上の昔、床屋職人のクテシビオスがオルガンを発明しました。ヨーロッパでは、キリスト教会の楽器として活躍していますが、日本では多くのコンサートホールにオルガンは備え付けられています。オルガンはオーケストラのような大きな音から小さな音まで、様々な音色で演奏することができます。
オルガンのしくみ
●鍵盤
手で弾く鍵盤と足で弾くペダル(足鍵盤)があります。豊田市コンサートホールのオルガンは、4段の手鍵盤と1段の足鍵盤があります。手鍵盤は下から1段、2段というように呼びます。
●パイプ
様々な形や大きさ、材料(金属、木)により様々な音色がでます。大きいものは約10メートル、小さいものは、数cmのものがあります。コンサートホールのオルガンには62種類、3922本のパイプがあります。
●ふいご
オルガンは風を使ってパイプを鳴らしています。昔はふいごを人間の力で押して風を作っていましたが、現在は電気モーターを使っています。
豊田市コンサートホールのパイプオルガン
コンサートホールのオルガンは、アメリカ合衆国のオルガン製作家ジョン・ブランボー氏によって製作されました。このオルガンは彼の37番目のオルガンで、完成まで約9年という時間がかかりました。
1.グレイト
第2鍵盤で使うパイプ群が入っているケースです。
2.エコー
第4鍵盤で使うパイプ群が入っています。扉がついており開けたり閉じたりして音量を調節することが出来ます。
3.ペダル
足鍵盤でつかうパイプ群が入っています。
4.リュックポジティフ
第1、第3鍵盤でつかうパイプ群が入ったケースです。
5.ブロアー室
オルガンに風を送る電気モーターと、風をためるふいごが壁の奥にあります。
6.演奏台
1.ストップ
演奏したいパイプの種類を選択するつまみ。つまみを引くと音がでます。
2.スウェルペダル
第4鍵盤のパイプ群の音の強弱をつけます。
3.手鍵盤
オルガニストが手で演奏する鍵盤。コンサートホールのオルガンには4段あります。
4.足鍵盤
足で演奏する鍵盤。足鍵盤でメロディーを弾くこともできます。
5.コンビネーション・スイッチ
ストップのいろいろな組み合わせをコンピューターに記憶させることができます。