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イベント報告
2016.09.30
プッチーニ「ラ・ボエーム」オペラ勉強会
- 日 時
- 2016/09/27(火)
ご報告
プッチーニ「ラ・ボエーム」オペラ勉強会が、9月27日(火)18:45~20:15豊田市コンサートホール・多目的ルームで行われました。
オペラ勉強会としては、初めて平日の夜の開催になりましたが、満席のお客様をお迎えすることができました。講師は、今回で2回目の中村貴志先生です。
人気のオペラ「ラ・ボエーム」。鑑賞したことがない私は、ヨーロッパ在住の息子から「観応えのあるオペラ」と勧められていたので、この機会に勉強をと楽しみに参加しました。
身近な友人達には、第一幕のアリア「冷たい手を」のファンの多いこと、着信音にしてる人までいるくらいです。
作曲:ジャコモ・プッチーニ
台本:ルイージ・イッリカ、ジュゼッペ・ジャコーザ
「ラ・ボエーム」とは、ボヘミアンのことです。
設定は、1830年初頭、パリで暮らす四人の若く貧しい芸術家の卵と、極貧のお針子や歌手たちの日常的な風景が描かれており、神様や王様は登場しないリアリティーがあるオペラです。
第一幕の観どころは、登場人物それぞれのテーマ音楽(ライトモティーフ)です。第四幕でもこのライトモティーフが巧みに使われ悲劇へと観客を引きこみます。ここでの登場人物の音楽表現は注目です。
このオペラの大きな観どころは、詩人ロドルフォとお針子ミミがいかにして恋に落ちるかです。「冷たい手を」と「私の名はミミ」の2つのアリアが聴きどころです。
第二幕は、クリスマスイヴのカルティエ・ラタンでの群集劇です。如何に華やかにかつ賑やかに物語を展開するかが演出家の腕の見せどころです。
第四幕では、プッチーニ・イッリカ・ジャコーザ「三位一体」の極致とも言える場面が展開されます。悲劇の結末へと若者たちの友情、愛はどのような音楽と演出で締めくくられるかがクライマックスです。
プッチーニは、20代でミラノに出て、苦学に励んでいたことから、このオペラに特別な愛着があったそうです。どの幕でも貧しくとも希望に溢れ生き生きと過ごしていた若者の様子にリアティーがあります。私は、プッチーニ自身を感じてしまいます。
中村先生は、ライトモティーフの旋律を鍵盤ハーモニカで弾いたり、英国ロイヤル・オペラのDVDを用いたりして、丁寧にきめ細かくお客様に歩調を合わせるように勉強会を進めてくださいました。休憩を入れず90分間の勉強会でしたが、もっとお話を聞いていたいと思いました。中村先生有難うございました。
H.H