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イベント報告

2014.10.10

友の会バスツアー2014 絵解き&ぶらり善光寺

友の会バスツアー2014 絵解き&ぶらり善光寺
日 時
2014/09/30(火)

ご報告

友の会バスツアーは、9月30日(火)、41名の会員、3名の事務局職員の参加で催行されました。
本年度は、「絵解き」を聴きに行く旅でした。訪ねたのは、「かるかや山西光寺」。善光寺の門前町、長野市の中心街にあります。開祖苅萱上人とその子「石童丸(信照坊道念上人)の親子愛が、江戸中期に描かれた「親子御絵伝」の掛け軸を通して絵解きとして語り継がれています。
絵解きは、説教・唱導を目的とする絵画を用いた文芸・芸能で、そのルーツはインドにあるとされています。西光寺では、この絵解きが先代住職まで伝えられていましたが、しばらく途絶えていて、昭和40年代に、現住職夫人竹澤繁子さんが復活されたとのことです。今は、副住職夫人が跡を継いで絵解きをしておられ、参加者は、副住職夫人竹澤環江さんの朗々とした絵解きに聴き入りました。
「刈萱上人と石童丸」の後、「六道地獄絵」「冥土への旅立ち」の絵解きも拝聴し、人間としての道を誤らぬために、古来よりこんな形で文字の読めない庶民に説教がなされてきたことを肌で感じました。
地獄はおどろおどろしいですね。行きたくないところだと、参加した皆様は思われたことでしょう。
<参考>
六道(ろくどう、りくどう)とは、仏教において迷いあるものが輪廻する という、6種類の迷いある世界
のこと。
天道(てんどう、天上道、天界道とも)  人間道(にんげんどう)
修羅道(しゅらどう)          畜生道(ちくしょうどう)
餓鬼道(がきどう)           地獄道(じごくどう)
仏教では、輪廻を空間的事象、あるいは死後に趣(おもむ)く世界ではなく、心の状態として捉える。
たとえば、天道界に趣けば、心の状態が天道のような状態にあり、 地獄界に趣けば、心の状態が地
獄のような状態である、と解釈される。

絵解きの跡は、善光寺の戒壇巡りをしたり、表参道で栗おこわやおやきを買ったり、ティータイムを楽しんだり、三々五々、秋の楽しい一日を過ごしました。
参加いただいた皆様のご協力のおかげで、素晴らしいツアーになったことに感謝申し上げます。
なお、10月26日(日)に能楽堂で「知っておきたい 日本三大物語」の公演がありますが、この中で副住職夫人竹澤環江さんの絵解きをお聴きすることができます。
ぜひおいでください。(M・M)

<参加いただいた方のご感想>

(その1)
絵解きの西光寺と善光寺を訪ねるバスツアーに参加しました。
西光寺は善光寺の参道にある浄土宗のお寺で絵解きの寺として知られているそうですが、参道とはいっても、善光寺とはかなりの距離があって、昔ならいざしらず、車で善光寺山門の近くまで行くことができる昨今では、素通りする人がほとんどだろうと思いました。
私も善光寺は三度目ですが、西光寺で絵解きを聴くのは初めてでした。
絵解きそのものは昔の道徳教育みたいなものかなと思う内容でしたが、境内には芭蕉塚や、一茶の句碑などもあって、この地方ならではのものも見ることが出来ました。
個人的に行っても気付かずに過ぎてしまう事跡に触れることができるのがバスツアーの企画ならではですね。
善光寺は何度行っても、立派なお寺でさすがですね。国宝の檜皮葺本堂は大きさといい、美しさといい、堂々たる威容に見とれてしまいました(青空に映えてることといったら!)。参加してよかったわあ!!!
豊田からはかなりの距離がありますが、天気も交通状況も良くて万事スムーズに運んで、楽しい一日でした。
事務局や、役員の方の細かい気使いもありがたかったです。

(その2)
西光寺での絵解きはとても興味深いものでした。私は、肉親・家族を送り、度々法要を営んでまいりましたが、宗派が異なるためか、冥府で死者を裁く十王の存在は初めて知りました。
「六道地獄絵」も屏風やお軸を拝する機会はありましたが、今回、寺庭様の朗々たる語りで改めて意味を知り、有り難く拝聴しました。
一日旅ではありましたが、遠路善光寺詣でをさせていただいて、また、旧友と出会えて高校時代の元気を戴けたような楽しい一日でした。
大変充実した有意義な友の会の企画に感謝しております。スタッフの皆様、ありが とうございました。

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